
導入企業インタビュー
株式会社オルトプラス
執行役員 事業推進本部長 三ヶ尻 卓 様
インタビュー:2018年08月24日
御社について教えてください。
我々はもともとソーシャルゲームの企画・開発会社としてスタートしました。設立は2010年、今年で9期目を迎えます。GREEやDeNAといったプラットフォームの力を借りながら急成長し、3年目で上場、4年目には東証一部に鞍替えを果たしました。
現在も基幹事業はゲームとなっており、ゲーム運営の多様化に対応するために、ベトナムでの開発だけでなく、地方の会社などと資本業務提携などを行ったり、高知に子会社を作ったりと、オフショア・ニアショアに力を入れております。
今後もゲームという軸は伸ばしていきますが、その他の事業も広げていき、経営の多角化を目指しています。
御社のオフショア開発事業について教えてください。
我々がベトナムで開発を進めるようになったのは5年ほど前になります。その当時は、ブラウザゲームの全盛でエンジニアの獲得が非常に難しかった。そこで、自分達のサービスの開発・運営をするリソースを確保したいというニーズがあり、ベトナムにて開発を行うことにしました。最初は、現地オフショア開発会社のラボを活用する形でスタートし、そのまま我々自身が拠点を開設したという経緯です。
その中で、「オフショア開発」を他社に提供しはじめたのが3年前です。エンジニアの質を高めるため、そして他社さんからの要望がありスタートしました。現在、ハノイで200名ほどのエンジニアを抱え、受託・ラボ型開発を請け負っています。
御社の強みは何でしょうか?
サービスとしての強みは、実業として開発をやってきたということです。そのため、B to C領域の開発に対しては、多くの知見を持っており、実績も豊富です。
また、私達自身が、かつてオフショア開発を活用していたということも挙げられるでしょう。当然、オフショア開発の難しい点などを心得ています。例えば、オフショア開発においては、導入部分でいかに軌道に乗せるか――我々はオペレーションと呼んでいるのですが――が、課題になりやすいです。そこで、私たちのサービスとしては、お客様の開発手法に合わせ、どういうオペレーションで進めていくかをきちんと提示できるようにしています。
その結果、国内の上場されているようなSIerさん数社から、お仕事をいただけているような状況です。彼らは、納期をシビアに見る小売業といったお客さんを抱えていますが、お陰様で満足していただいており、我々のサービスの質を表している実績なのではないかと思います。
他にも、社内にPMを抱えているので、上流工程からの受託開発がワンストップでできるのも強みです。また、もともとゲーム開発会社なので、ゲーミフィケーションの開発なども得意で、そういった様々なことが柔軟性を生み、お客様にも評価いただいています。
価格などといった点ではいかがでしょうか?
私達の提供しているサービスの単価は、ベトナムにおいても安い水準にあるとは思います。ただし、そこを直接アピールしているわけではありません。今のオフショア開発というのは、日本企業にとって「ハイリスク・ハイリターン」に映っていると思っています。それを私達は「ローリスク・ミドルリターンで提供します」と、アピールしています。
ここで言うリスクとは、「開発がうまくいかない」「遅れにより、コストが思ったより嵩んでしまう」「現地担当者に負担がかかりすぎてしまう」と言ったようなことです。そもそも、ベトナムで開発を行うということは、コミュニケーションの齟齬によるコストロスが生じがちです。そこを吸収できるコストメリットがなければ、成り立たない手法とも言えます。ただ、そこを私達は「安いから」とコストメリットに吸収させずに、きっちりとロスなく開発を行えるようなサービスとして提供しようという考え方を持っています。
そういう意味での「ローリスク・ミドルリターン」で、こうした考えをわかってくれる日本企業は増えてきていると感じています。
受託とラボ型ではどちらのほうが多いでしょうか?
受託のほうがやや多いという印象です。コストだけで比べれば、やはりラボ型のほうが安く提供できます。しかし、受託の場合は契約で責任範囲を決めやすいので、受託を選ぶ企業が多いですね。
また、戦略的に受託を重視している傾向もあります。それは売上的なことではなく、エンジニアの育成を考えてのことです。やはり、オフショア開発企業にとって何よりも重要なのはエンジニアの質です。そして、業務を行うことによって、エンジニアは成長していきます。
かつてのベトナムのエンジニアは、100〜1000人規模の発注を受けて来ました。そういう場合、全体の中でここだけやってね、という受け方になります。そうすると、その部分だけしっかり「作業」すればいいんだ、と考えます。結果的に、サービスやソフトウェアの入口から出口までがわかっていないまま作業をする事が多くなり、「作業をするエンジニア」が育ってしまいます。実は、そういう子がバグを引き起こしやすいんです。
つまり、開発を1〜100までやるとだんだん経験値が積まれていき、質の高いエンジニアが育つと考えています。受託であれば、そういったことを考えながら、エンジニアに仕事をお願いしていくことができますが、ラボ型にしてしまうと私達がコントロール出来ないので、エンジニアが育てにくいという側面があります。ですので、結果的に受託を多く受けるような戦略を採っているわけです。
また、受託は信頼を生み、同業種からの引き合いも来ます。経験値が、直接私達の力に変わりますからね。
ありがとうございます。それでは、最後にオフショア開発を検討している企業に一言お願いします。
オフショア開発は以前よりも、真剣に考える企業が多くなっている印象があります。そういった企業とご一緒したいのは、どうやったら一番スムーズに開発が流れていくのかということ。是非、私達にお声がけください。